2026年4月30日
IFRS財団評議員会が「デュー・プロセス・ハンドブック」(「ハンドブック」)を改訂した。「ハンドブック」は、国際会計基準審議会(IASB)及び国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)に対して基準の開発及び維持管理並びに基準の一貫した適用の支援にあたって要求される手順を示したものである。
「ハンドブック」は、主としてISSBの創設を反映するために更新された1。また、「ハンドブック」の更新に関する公開協議の間に改訂案への支持を表明した利害関係者からのフィードバックも織り込んでいる2。
「ハンドブック」の更新は、プロセス自体を根本的に変更するものではなく、IASBとISSBが同一の厳格な包括的で透明性のある基準設定プロセスに従うことを明確化している3。
改訂後の「ハンドブック」には軽微な拡充及び明確化が含まれている。これは、基準書の適用後レビューの目的の説明、IFRS解釈指針委員会の役割、基準書の軽微な改善についての協議のプロセス及び教育的資料についてのレビューのプロセスなどについてのものである。
また、「ハンドブック」は、SASBスタンダード(企業がISSBの基準を適用する際に参照することが求められる)に変更を加えるためのプロセスも示している。SASBスタンダードの修正は、透明性、十分かつ公正な協議及び説明責任という原則に基づいて、IFRSサステナビリティ開示基準と同じ方法で協議が行われ、ISSBによって公開の会議で決定される4。
評議員会のデュー・プロセス監督委員会は、デュー・プロセスについて責任を負っており、「ハンドブック」を更新するための作業を主導してきた。
IFRS財団評議員でデュー・プロセス監督委員会の議長であるスティーブン・マイヨール次のように述べた。
「厳格な包括的で透明性のあるデュー・プロセスは、全世界の資本市場のための報告基準の当財団による開発の基礎となるものである。ハンドブックは、IASBとISSBが要求事項をどのようにして開発するのかを詳細に説明している。」
資料の閲覧
・「プロジェクト・サマリー及びフィードバック・ステートメント」(評議員会が利害関係者のフィードバックにどのように対応したのかを要約)
解説ビデオ
スティーブン・マイヨールよる財団の「デュー・プロセス・ハンドブック」のハイレベルの要約(約2分)が聞ける。
1 「デュー・プロセス・ハンドブック」は、前回、ISSB創設前の2020年に改訂された。
2 評議員会が「改訂案についての公開協議」を2024年12月に公表した。
3 ISSBは創設以来、IASBと同じプロセスに従ってきた。
4 SASBスタンダードについてのデュー・プロセスは2022年に公表された。
以 上